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番外ミニ企画 「アイマスと同人」 -不気味遺産氏の場合-

アイドルマスターの二次創作で同人誌などを制作・刊行されている方々にそのきっかけや思いをインタビューする番外ミニ企画、「アイマスと同人」。

第3回はSummer Specialとして、「ニコマスとP」が今夏のコミックマーケット86において刊行する座談会まとめ本の表紙イラストを担当していただいた不気味遺産さんにお話をうかがいました。絵に直接描かれている表層のものだけにとどまらず、その背景や物語性までも強く感じさせる氏のイラスト、そのルーツはいったいどこにあったのでしょうか。

(interview & text by 朗読P)


「写真みたいな絵が描けたらな」という思いは、今でもずっと続いています。





リアル寄りからコミカルなものまで、様々な画風で描かれた響。
「デフォルメ」と一言に言っても、その方向は多様であることを認識させられる一枚。


――本日は、インタビューよろしくお願い致します。

不気味遺産 はい、よろしくお願いします。

――では早速順番にうかがっていこうと思います。まず、不気味遺産さんが絵を描き始めたのはいつ頃で、またそれはどんなきっかけがあってのことでしたか。

不気味遺産 絵を描き始めたのは、多分小学校低学年くらいからかな、と思います。この頃は本当に「なんとなく」で描いていたので、きっかけというほどのはっきりとしたものはまだありませんでした。
 そういったものが出てきたのは、少し時期がとんで中学生になったあたりです。昔に母親が描いたデヴィッド・ボウイのスケッチを見せてもらって、「うわー、こんなの描いてみたいな!」と感じたので、そこからはちまちまと絵を練習するようになったと記憶しています。

――なるほど。入り口はそういった写実的なところからだったのですね。

不気味遺産 そうですね。その頃に抱いた「写真みたいな絵が描けたらな」という思いは、今でもずっと続いています。途中で路線変更があったためか、未だにうまく描けないですが……。



響を好きになった理由は、自分でもよくわかっていないのですが、敢えて言うなら人間臭さですかね。





海岸の岩場でいぬ美と過ごす響。
響の優しい表情がとりわけ印象に残る。


――では続きまして、アイマスと出会ったのはいつ頃でしたか。また、どんな経緯でアイマスを知り、好きになったのでしょうか。

不気味遺産 アイマスは、最初「これは自分には合わないだろうなー」という勝手なイメージで見ていなかったのですが、ふとしたときに見たマンタP(参考:タグ検索)のブロリープロデューサーシリーズが面白くて、そこからアイマス沼にずぶずぶと沈んでいきました。

――ブロリープロデューサーのシリーズといえば、あずささんと並んでいる絵を描いていらっしゃいましたね(笑)。

不気味遺産 そうですね、未だに自分の中では、あずささんはブロリーの嫁みたいなイメージです(笑)。そこからだいたいキャラクターを把握してきたところで、今度はアニマスを見て感動したり、またアイマスSPで実際にプロデュースしてみたり……としていたら、いつの間にか完全にはまっていました。



「ごめんなさいなんて 言いたかねぇや」と題された一枚。
SPにおける響と春香の関わりを受け、二人それぞれの涙が表現されている。


――ゲームでアイマスに触れたのは、SPが初めてでしたか。

不気味遺産 そうです。家にXboxはないし、PS3も実家にしかないし……という状態でしたので。ただちょうどPSPだけは持っていたので、これしかない!という感じでやってみました。

――ちなみに、バージョンは「パーフェクトサン」ですか?

不気味遺産 はい。といいますか、響目当てでしたので実はSPもパーフェクトサンしかやってないんです(笑)。

――なるほど。整理すると、アイマスに入っていった順番はニコマス→アニマス→SPという流れなのでしょうか。

不気味遺産 はい、その通りです。

――わかりました。では次に、既にお答えいただいてはいますが、アイマスで特に好きな子、不気味遺産さんの場合は響でしょうか。その好きになった理由などをお聞かせいただければと思います。

不気味遺産 響を好きになった理由は、自分でもよくわかっていないのですが、敢えて言うなら人間臭さですかね。「完璧さー」なんて言いながらちょっと抜けていたり、「一人で大丈夫」なんて言いながら実は寂しがり屋だったり……一番印象的なのは、SPやよいのエンディングで響が家族に電話しながら泣いちゃうシーンですね。あの場面で「やっぱり響好きだー!」となった覚えがあります。

――響のそういった面が好きな理由やきっかけになったということは、以前に響派の皆さんの座談会を取材した際にも挙がっていましたので、実感としてとてもよくわかります。

不気味遺産 2やOFAでプロデュースしたらまた変わってくるのかもしれないですが、やっぱりカッコつけていて、確かにカッコいいけど、おや?というところもある響が好きですね。



私が見てみたいのは「ヒト」ではなくて「ニンゲン」というか、「生」を感じられるものだな、と少しずつ気付いてきたんです。





「約束」と題された一枚。
劇場版アイドルマスターのその後の光景を想像して描かれている。


――ありがとうございました。次は、絵を描き始めた経緯のところでも少し出てきましたが、絵を描くときに考えていること、意識していることはありますか。昔にpixivで「こいしちゃん戦争」を上げられていたときのように、絵に対してはかなりストイックに追求する姿勢があるようにお見受けするのですが。

不気味遺産 うわー、なかなかチェックされていますね(笑)。あの頃の絵はものすごく恥ずかしいのですが……。

――取材は下準備が大事ですので(笑)。

不気味遺産 「こいしちゃん戦争」の頃は、ひたすらに上手くなりたいという一心だけでしたね。上手くなれば(絵を描くのが)楽しくなるはずだ、今楽しくないのも下手だからだ、という思いで毎日描いていました。
 カワイイ絵を描きたいから、カッコいい絵を描きたいから……という動機で、もう全然楽しくないままに描き続けていた時期だった気がします。あの時期の必死さも無駄じゃないとは思いますが、今振り返ってみるとズレてますよね……。

――ただ、そうしてひたむきに取り組む中で、一つでもそれぞれのモチーフから何かを学び取ろうとしていたところには、本当に頭が下がります。(上げた絵には)いつも「収穫:膝は案外でかい。手前にある肩の挙動」のようにコメントを書かれていましたし。

不気味遺産 「自分が何のために描いているのかな」とはよく思っていました。それで、絵を描くきっかけになった母親に相談してみても、「(描いていて)楽しくなきゃ意味がないよ」と言われてしまったり……。「(こっちは)そうなる方法がわからないのに!」なんて悩んだりする日々でしたね。あの、こんな方向でOKですか……?

――大丈夫です。アイマスについてうかがうだけの記事ではありませんから(笑)。

不気味遺産 はい(笑)。

――「こいしちゃん戦争」の終戦後、そして今となっては、絵に対する感覚はどのように変わったのでしょうか。

不気味遺産 「こいしちゃん戦争」が終わってからも、しばらくは義務的に描いていた気がします。ただ、ようやく最近になっての事なのですが、ごくたまに「あ、楽しいな」って思う瞬間があるようになってきたんです。
 「そうなったのはなぜなんだろう?」と疑問に思っていたのですが、よくよく考えてみると今までの自分は「描きたいもの」を描こうとしていたな、と気付きました。ちょっと変な話かもしれないですが、自分が楽しいと思えるのは「自分が見てみたい絵」を描いている時だったように思えました。

――「こう描きたい」という地点になかなか届かないギャップに苦しむのではなく、「こういうものがあったらいいね」という方向に視点を変えることで、創作の負荷をコントロールできるようになってきたのかもしれませんね。私もニコマスでPVを作るときなどに、似たようなことは感じました。

不気味遺産 描きたい絵を描いたものって、後から見てみると恥ずかしくって目をそらしてしまうんですよね。でも見たい絵を描いたのなら、それは(自分が)見たいものなんだから正視できるという。

――「こうあらねばならない」として作ったものは、後から見返すと、それが達成できなかった部分が目についてしまうんですよね。

不気味遺産 そうですよね。そういうものには、大抵憧れや理想の対象がありますから(それと)比較して全然ダメだ!となってしまって。……で、ようやく今、絵を描くときに意識していることについての話になるんですが!(笑)

――はい(笑)。

不気味遺産 とりあえず今は、自分はカッコいいものとかカワイイものは描けないし、上手い絵も描けないから、せめて描かれているテーマやキャラクターの心みたいなものを大切にしようと思いながら描いています。思えば、私が見てみたいのは「ヒト」ではなくて「ニンゲン」というか、「生」を感じられるものだな、と少しずつ気付いてきたんです。




【上】:「ウォッチ・アウト!」、
【下】:「オール・アイ・ウォント」。
いずれも連作「THE WORLD IS ALL ONE」より。


――なるほど。不気味遺産さんの描いてきた絵を見ると、どの絵からも「その瞬間」だけではなく前後の時間の流れやストーリー、場の空気を感じられるのですが、それはそういった意識とも関係しているのですね。

不気味遺産 アイマスはファンタジーでなく普通の日常が描けるので、自分の求めるものに合っていたのかな、と今更になって思います。なんでこれまでそういうものを描いていなかったのか、とも思うのですが、そういうテーマや絵に込めた物語で勝負するということを、当時はとてもカッコ悪いように思っていたんですよね。憧れる絵描きさんたちはそういうものがなくてもカッコよくて、カワイイ絵が描けるのに、自分はそれを込めないとダメダメな絵だと認めてしまうような感覚でしたので。今思えばただのアホなのですが……。

――そのスタイルを、ご自身で認められるようになったということが、大きな成長の一歩になったのですね。

不気味遺産 最近pixivに投稿した連作も、最初は「もう何でもいいから自分の為だけに描こう」という風に描き始めていたのですが、本当に意外なことに、その絵を好きだと言ってくれる方もいて、何というか「ああ、こういう自分のスタイルでも認めてくれる人はいるんだな」と、背中を押していただけた気がして嬉しかったですね。

――私たちもまた、それに惹かれた面々でした。

不気味遺産 ありがとうございます……!



「このキャラクターならどうするかな?」ということを考えながら描きました。





C86「ニコマスとP」アイドル担当P座談会 総集編の表紙。
後述するように、全員の表情や仕草にそれぞれ意味が込められている。


――今回、私どもの同人誌では表紙を担当していただきましたが、それについても少しお聞きしたいと思います。あの絵のコンセプト、それぞれの子が交わしている言葉・思っていること、行動などについて、どのようなイメージを持って描かれたのでしょうか。こちらからお伝えした要件としては、「765プロオールスター」「事務所のどこかで何かをしている様子」程度での、かなり大まかな指定でしたが。

不気味遺産 「ニコマスとP」というタイトルでしたので、もう単純にとりあえず動画を見ている様子にしたいということが最初のとっかかりでした。あとは、キャラクターらしさを春香の周りからつなげていって、いつの間にかああいう形になっていましたね。

――なるほど。春香のあたりから描き進めていったのですね。

不気味遺産 春香は物事の中心にいて、意外と笑い上戸な千早、それを「やれやれ」みたいに見ていた真と「何してるの?」と聞く雪歩、(見ている動画の)何が面白いのかがいまいちピンと来ない美希、興味津々な亜美真美とやよい、「時間がないわよ」とせかす竜宮小町の面々と律子、他意はないですが何かと輪から外れがちな響、あくまでマイペースな貴音……そんな感じで「このキャラクターならどうするかな?」ということを考えながら描きました。

――それぞれの子の特徴といいますか、持っている雰囲気がよく出ていて、本当にいい一枚を描いていただけたと思っております。

不気味遺産 ありがとうございます、そう言っていただけると安心します……。

――では、これで最後の質問ですが、今後ご自身でイラスト集などの同人誌やポストカードをイベントで出されることは、特に考えていらっしゃらないのでしょうか。

不気味遺産 イラスト集についてはあまり考えたことはないのですが、いつか漫画は出してみたいと思っていたりします。ただ、描く時間や予算の事を考えるとなかなか踏み出せないですが……。

――わかりました。不躾な質問で失礼致しました。

不気味遺産 いえいえ。

――以上で本日のインタビューを終了します。大変丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。

不気味遺産 こちらこそ、ありがとうございました!

(了)



不気味遺産pixiv
絵に出てくる人物たちの「心」の動きや機微までもが感じ取れそうな、心象的に緻密な表現を得意とする。ノーマン・ロックウェルの作品などを彷彿とさせるそれらのシーンにはストーリー性があり、前後の流れや一種のコンテキストを見る者の内にも想起させる。なお、今回の記事中では話題にのぼらなかったが、献血の啓発活動としてもイラストを度々投稿している(例:「オー マイリトルドナー」)。
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