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Pとこのニコマス 第11回 中南海P 『水瀬伊織』(whoP)

Pとこのニコマス(colorful) - コピー
『あなたの好きなニコマス動画について語った文章』を集め、公開していくコラム。
今日はどんな動画へのどんな思いが綴られるのだろうか?

第11回 中南海P

・水瀬伊織
whoP

Pとこのニコマス寄稿:中南海P



「愛」って何だろう。

この動画を観るたびに、私はそんな事をいつも考えます。
ある事自体は疑わないけど、どうやってその存在を確かめれば良いのかわからない。
それを表現する事なんてもっと出来ない。

でも、その答えはこの動画の中に、確かにある。
この動画は、私にそんな事を考えさせてくれました。

whoP程にアイドルへの愛を表現しきった動画が、
一体どれ位あるでしょうか。




こんにちは、中南海Pです。

かつてはニコマスに動画を投稿し、ノベマスを紹介するブログを運営していました。
もう失踪してだいぶ経つので、知らない方が大半ではないかと思います。それでも構いません。
この度はかつてお世話になったアゥPが面白い企画をされていると聞いて、恩返しの意味も含めて一つの動画を紹介させて頂きたいと思います。

それがこの動画、whoPの『水瀬伊織』です。

作品を選ぶにあたって、選択には随分悩みました。
ブログを通じて多くのノベマスの魅力を紹介した(させた)手前、ノベマス史を通じて意義のある動画を紹介したい。

なら、それって何だろう?

ノベマスにも長い歴史があって、色々な企画も行われました。
ついにノベマスは公式にも取り上げられ、声優陣のアテレコまで受けるに至りました。
とてもたくさんのPさんが色々な試行錯誤を重ね、ギャグ、シリアス、色々な動画があって、勿論どれもが面白い。
甲乙付けがたいものがありました。

しかし、そうであっても。
やっぱり私が「最高のノベマス」として推すのは、この動画しかありません。

……ってこれ、ノベマスじゃねーじゃん。

まぁそう言うかも知れません。そう思ったらごめんなさい。
言い訳は後ほど。




さて、動画の紹介に移りましょうか。

この動画は、Perfumeの『Puppy love』に合わせて無印の伊織コミュを追いかける、「ただそれだけ」の動画です。
ただ時系列に沿って伊織のセリフが抜粋され、伊織の声が再生される。それだけ。

勿論PVですので映像も非常に綺麗で、普段PVをあまり見ない私にも完成度の高さを伺い知る事ができます。
ですが、それはこの動画を構成する要素のひとつであって、もっとも重要な点ではありません。

ならば、一体何がこの動画にとって重要なのでしょうか?
この動画では、何が描かれているのでしょうか?

それは、要するにただ一つの物語です。

『水瀬伊織という一人の人間がいて、こんな価値観を持っている。
 その人物がこんな経験を経て、そして最後にこんな事を口にした。』

ただひたすらに、それだけ。

そこに余計な解釈を付け加える訳でもない。良かった、悪かったと評価する訳でもない。
伊織の選択、その意味についてあーだこーだ講釈を垂れる訳でもない。
可愛い場面と可愛いポーズだけを抜き出して取り繕う訳でもない。
過剰に持ち上げたり、貶める事もしない。

無印を通じて伊織が経験した挫折と成功を、ただありのままに描くだけ。

しかしそうであるからこそ、この動画において伊織は、「ただのキャラクター」ではなく、一人の人物として描き出されています。
そして、その物語に伏流する「伊織のPへの信頼」を、曲の力を借りて演出する。

この動画が描き出そうとしているのは、つまりは「水瀬伊織」という一人の人間。
ただそれに尽きる様に、私には感じられるのです。

そしてその中に、ただひたすらに伊織を見つめ続ける、whoPの「愛」を感じてしまいます。




私は最初、この動画の非常に強いメッセージ性に感動し、そして次に驚きました。

この動画には、whoP自身の意見や主張が全くないのです。

要するに彼は、『伊織がこんな事を言っていた』という事しか、この動画では伝えていません。
この動画においてwhoPは、伊織のコミュに特別な「色」を付け加える事を、あまりしていないのです。

勿論曲や映像の選択、セリフの選択にはwhoPの意志が反映されているでしょう。
しかし、肝心の伊織の人物像に関してはほとんどありのまま、コミュが抜粋されています。
これだけ多くのテキストが使われているのに、whoP自身が書き下ろしたオリジナルの文章を見出すことは出来ません。
伊織の内面を窺い知れる言葉をコミュから抜粋し、ただ並べるだけです。

whoPは伊織自身の言葉を伝える、ただそれしかしていません。
そして、私はそこに、彼の「愛」を感じてしまうのです。

だって別に二次創作なんだから、伊織の心情だってねっとり描写しても構わないはずです。
whoPが考えるwhoPにとっての伊織を、愛情たっぷりに描写したって構わないはずです。

だけどwhoPはそれをしない。
例えば、伊織が一体どんな事を考えているのか。伊織の過去に何があったのか。
whoPは、そこに安い解釈を加えません。

だから、伊織が何を思っているのか、この動画からその正解はわかりません。
だけど、伊織の内面が伝わってくるのです。選び抜かれた伊織の言葉から。

この動画を観ていると、伊織の成長をwhoPと一緒に見守っている様に感じられます。

ちょっとクサい事を申し上げるとすれば。
架空の人物とは言え伊織には伊織の人生があり、その中で色んな経験をして色んな事を考えてきたはずです。
しかし他人の人生や価値観、その全てを知る事は、人間には出来ません。
ただその伊織の発言から、その裏に秘められた内面や想いに、想像を巡らせる事しかできません。

そういう想像の余地をきちんと残し、一方で伊織のかわいらしさ、人間的な魅力が溢れるシーンをこれでもかと伝えてくれる。
だから彼の描くアイドルには、どこか「人間っぽさ」を感じてしまいます。

それは安易にアイドルの内面を心情として書いてしまうのではなく、それを感じ取れる言葉を選び、そっと添えるからなのでしょう。
そこには伊織の魅力が溢れ、しかも伊織の内面の葛藤や苦しみ、喜びにも存分に思いを馳せる事が出来る。

要するに彼は、『伊織がこんな事を言っていた』という事しか、この動画では伝えていないのです。
水瀬伊織というひとりの人物を、ただひたすらに、見つめ続けた。
そして、それをただ「伝える」事に徹してくれる。

そんなところに、彼の「愛」を感じるのです。




この動画を観て、愛をどう表現するかという事について考えると、いつもとある学者さんの言葉を思い浮かべます。


『祝福というのは、ただそこにそういう物があると、ただ述べるだけで良い。
 
 別にことごとしい形容詞を並べ立てる必要なんかない。
 目に見えるひとつひとつの物を「その名で呼ぶ」という事が祝福なんだと思います。

 ここにそういうものがある、と。それだけで祝福になる。』


勝手に改変しすぎて失礼極まりないのですが、内田樹という方が「祝福」について語ったくだりです。
少なくとも私は、この方の言葉を上の様に解釈しています。

多分、この動画に「愛」を感じてしまうのは、こういう事なんだと思います。


 水瀬伊織という人間がいて、こんな事を言っていた。
 ただそれをありのまま伝えてあげるだけで良い。

 それを変に持ち上げたり、過剰にきらびやかに飾り付ける必要なんてない。

 ただ名前を呼んであげる事。
 こんな子がこんな事を言っていた、そのありのままを伝える事。

 それが、何よりの愛情表現なんだ。


「伝える事」、ただそれだけに徹しているからこそ。
この動画の端々から、伊織への愛がにじみ出ているのではないでしょうか。

それが何よりも深くにじみ出ているのが、『水瀬伊織』というタイトルだと私は思います。
本当に、これ以上ないタイトルではないでしょうか。




古くからのPの皆様はお気付きかも知れませんが。
この感想は『水瀬伊織』という動画だけに向けられた物ではありません。

かつてwhoPは、『Idolm@ster Remenbrance』というノベマスを投稿されていました。
残念ながら今では非表示となってしまっていますが、「伊織という人物」を描いた最高の作品でした。
それも含めてこの作品を推薦させて頂いたのですが……。

2009年という、ノベマスとしては黎明期にこれ程の動画があった事に驚きますし、非表示となってしまった事が残念でなりません。

この様な動画に出会えた事に感謝し、また多くのノベマスに出会える事に感謝し、
またこの様に紹介する場を与えて下さったニコマスとP編集部の皆様に感謝して。
そして何よりこのような流れが末永く続くことを心より祈り、筆を擱かせて頂きたいと思います。

駄文ではございましたが、お付き合い頂けたのならば何よりです。


(了)







ブログ:『このノベマスを見ろ!』

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