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座談会承りM@S 第1弾 赤ペンP・あとりえP・mknPの座談会(前編)

今年から始まった企画『座談会承りM@S』。
その記念すべき第一回からとんでもない企画が来てしまった。

07年から現在に至るまでPVの第一線で活動するベテランであり、またその語りにも定評のある、赤ペンP。

多彩な衣装やG4Uを駆使した演出、ポイントを抑えたシンクロ、そして12年デビューでありながらどこか07~08年の雰囲気の構成のPVが人気を博している、あとりえP。

そして、徹底的にダンスにこだわり、ステージでアイドル達の魅力を十二分に伝えるPVを多く手掛けている、mknP。

今回はこのメンバーで対談したいという依頼があとりえPから寄せられたため、三人には「自分にとってPVとは?」というテーマで語っていただいた。

現在のPV界のトップランナーに数えられるこの三人の、かなり“ぶっちゃけた”トークをお楽しみいただければと思う。

(取材:アゥP、文字起こし:キリキ、ムニエル、黄緑、掲載:キリキ)


「PVだったらBPM合わせればすぐできんじゃん」と
――あとりえP



あとりえP『 伊織 『カプチーノ』 PV』より
過去に様々なP達が作ったこの組み合わせを、リスペクトを踏まえつつ新たなものに昇華した腕は流石。


――今日のテーマとしては「自分にとってのPVとは?」ということを語っていただければと思います。

あとりえP マジメ!(笑)

(一同爆笑)

――正直言うとメンバーありきで始めちゃったので、どうまとめようかと(笑)。

赤ペンP あとりえさんとは一昨年の秋ぐらいから何度か会ってるんだけど、長話をしたことってなくて。で、「しっかりと話してみたいですね」って話が出た時に、赤ペンが冗談で「じゃあそれインタビュー形式にしてニコマスとPに売り込んだらどうよ?」って言ったら……。

あとりえP 「任せてくださいよ!」って(笑)。

赤ペンP そんなノリだったから、「それだったらmknさん巻き込もうよ」って言ってみたら本当に巻き込まれ……(笑)。

mknP  な、な、なんで?(笑)

――流れ弾もいいとこですよね(笑)。

mknP  ホントですよ(笑)。

赤ペンP …って言ってたら、今度はニコマスとP編集部から「こんな企画が走ります!」ってアナウンスがあって、「おいおい、これどうなってんだ一体!」みたいな(笑)。

――自分もツイッターでやってたあとりえさんと赤ペンさんのやり取りは見てて、「なんか言ってるなぁ」と思ってたんですけど、直後にあとりえPから本当にDMが飛んできて。「本当にやるんかい!」と(笑)。

赤ペンP あとりえさんなんか溜まってないか、それ?(笑)

あとりえP 先輩に言われちゃあねぇ、そりゃ……(笑)。

赤ペンP 俺の責任かよ!(笑)

あとりえP 大先輩ですからねぇ(笑)。

赤ペンP まぁそうなんだよねぇ。あとりえさんのデビューが12年、mknさんが11年ですよね。そこでもう4~5年差があるわけだもんねぇ。

mknP  赤ペンさんは07年でしたっけ?

赤ペンP 07年ですね。だから年代的にはだいぶ差がある訳ですよね。今日司会をやってるアゥさんも11年デビューだから、完全に一人だけオッサンが紛れ込んじゃってる画になってるんですよ(笑)。

(一同爆笑)

赤ペンP そういう意味でも、世代間に開きのある人達のトークってどうなるんだろうってのはちょっと興味があったんで、語ってみましょうって話になった訳ですね。

あとりえP この集まりはそんなに世代の差は感じないと思いますよ?

赤ペンP 共通項の多い三人なのは間違いないですね。アゥさんに話してたのは、カッコいい横文字を使うと、「この三人の共通項はOld-fassionedなニコマスPである」と。昔ながらのスタイル、基本的にはゲームの映像だけを使って作るような、もっと言ってしまえば最近はあまり流行らないスタイルの……(笑)。

(一同爆笑)

赤ペンP 「昔からこういうのあったよね」っていうPVを作ってる人達という共通項がこの三人にはあると思ってて。赤ペンは07年デビューだから「そりゃそうなりますわな」っていう話だと思うんで、むしろmknさんやあとりえさんがなぜこの方向に舵を切ったのかっていう話がメインになっていくのかなと。

mknP  PVって言ったらダンス!っていうのが自分の中にありまして、ニコマスで一番最初に惹かれたのがダンスなんですよね。かなりかわいく作られた3Dのキャラクターがあんなになめらかにダンス踊ってるゲームって、07年の段階ではなかったじゃないですか。それにかなり感動して、その当時にかなり動画を見たんですよ。ただその頃はまだニコマスでデビューしようとかいう思いも切っ掛けとかもなかったですし、見る専のまま時は流れて、11年にデビューするという形になりました。結局、下地となってる好きになったニコマスがダンスPVだったので、それに倣ってずっと続けてる感じですね。

赤ペンP じゃあもう最初に見たものが刷り込まれたかのようにその路線を行ってるっていうこと?

mknP  ですね。気付いたらニコマス以外のダンスも好きになってましたよ(笑)

赤ペンP あとりえさんもニコマスの視聴歴は結構長いんですよね?

あとりえP 自分も07年から見てますね。ただほとんどノベとか架空戦記ばっかだったんですよ。PVも07年の最初の頃は見てたんですけど、途中からほとんど見なくなって。で、12年の7thライブ見てニコマスデビューしたくなったんですけど、「ノベとか架空とかは難しいな」と考えてたときに、「PVだったらBPM合わせればすぐできんじゃん」と思いついて。

赤ペンP はい(苦笑)。

(一同爆笑)

――すぐできるかなぁ?(笑)

赤ペンP 仰る通りだと思います(笑)。

あとりえP 完全に07年の発想なんですよ。作るときもオンナスキー先生(オンナスキーP)(参考:タグ検索)の動画作成講座を見て……。

赤ペンP 12年デビューの人がオンナスキーさんのアレを見て学んだっていう発言がスゲェよ(笑)。

あとりえP アレを見て処女作を作ったんですよ。だからカメラワークとか全然よく分からなかったんで、「とりあえずBPMだけ合わせればいいや」みたいな発想で作ってましたよね。

――そう言えばデビューしてしばらくしてから、「カメラの向き変えれるんだ」って言ってませんでした?(笑)

あとりえP S4Uでカメラの向きを変えられることを知らなくて。アップ、ミドル、ロングの3パターンしかないんだなってずっと思ってたんですよ(笑)。

赤ペンP とりあえずコントローラーを動かしてみようよ (笑)。

あとりえP 本当に興味がなかったんですよね(笑)。

赤ペンP じゃあデビューしたのが遅れただけで、考え方自体は07年にデビューしてきた人達とそんなに変わらないって感じなんですかね。

あとりえP そうですね。

赤ペンP 07年からあとりえさんがデビューした12年に至るまでに、無印の七夕革命(※1)とかで色んなニコマスPVが出来たわけじゃないですか。そうしてジャンルも表現方法も広がっていったのに、完全にそこに戻っちゃったんですね。

※1 2008年7月7日に『THE IDOLM@STER LIVE FOR YOU!』にて隠しコマンド(765comm@nd)が発見されたことに端を発するニコマスPVの革命。ステージ選択画面でとあるコマンドを入力するとブルーバックのステージを使用出来ることが発見され、ゲーム映像の合成が容易となったことから、後のニコマスPV界へ大きな影響を及ぼした。

あとりえP 見てはいたんですけどね、再生数的に伸びたものに関しては。でも自分の中で心に残るものっていうのは07年とかその辺のものが多かったですね。何故か。

mknP  僕も見いて「ああ、すげぇな」で終わっちゃうんですよね。「凄いな」とは思うんですけど、「繰り返し何度もみたい」って感じにはならないんですよね。

あとりえP そうだ!そこなんですよね。

mknP  繰り返し何回も見ていたっていうのが、07年とかのダンスPVであったりその辺になっちゃって、そのせいなんでしょうけどね。「PVといえばダンス」みたいな(笑)。

赤ペンP ちなみ「07年でこんなのが好き」みたいなのでパッと思いつくものってありますか?

mknP  今でいう所のエディテッドPVですよね。ACMのアイドルマスターのエディテッド(『アイドルマスター THE IDOLM@STER ACM M@STER VERSION (あずさ・千早・真)』)を山ほど見ましたね。

あとりえP PVで言ったらありすえP(参考:タグ検索)ですよね。『おくせんまん』とか『カプチーノ』とかその辺を見てましたよね。

赤ペンP ……興味に駆られて二人に声を掛けたけど、こいつら本当に最近の若手か? (笑)。

(一同爆笑)

赤ペンP 自分が二人の動画を初めて見たのは、どちらも卓球さん(卓球P)(参考:タグ検索)のラジオで紹介されてた時。mknさんは多分『アイドルマスター2 Dreamer』。ラフタイム素足の奴ですね(笑)。


mknP『アイドルマスター2 Dreamer』より
ラフタイムスクールに(おそらく)水着衣装の素足を合成したもの。


(一同笑)

赤ペンP あれって合成としてはそんなに難しくないじゃないですか。でも、気の利かせ方が凄くいいなーと思った記憶があって。「やってることはシンプルだけどなんか発想が面白いな」と思いながら見てました。
 あとりえさんは多分2作目の『アイドルマスター 美希・真美 『Little Bitch』 PV』。卓球さんがやたら推してたんですけど(笑)。これもダンスの使い方が面白いなって。自分がダンスPVをたくさん作ってたのが11~12年だから割と最近で、その頃には自分の中でノウハウがある程度溜まって来てたんですけど、その理屈に合わないダンスの使い方をしてたのが凄い印象に残ってて。

あとりえP やっぱりPVに対してそこまで憧れがなかったっていうのが一番じゃないですかね(笑)。

(一同爆笑)

あとりえP これを真似したいとかが特になかった。ストーリー系では凄い好きなPVPとかたくさんいるんですけど、ダンスに関してはそこまでこの人に憧れてるみたいなのがなかったので、自分なりのオリジナルでしたよね、アレ。

赤ペンP 言ってしまえばやりたい放題やった、と。

あとりえP そういうことです(笑)。

赤ペンP mknPはそういう憧れとかはあったわけですか?

mknP  僕はPデビューした時までPの名前を見てなかったんですよ。作品は見てたけど、誰が作ったとかは全く意識しないで見てたんで、誰が作ったか知らないっていうのがかなりあるんですね。それは今でも一緒なんですけど。そんな中でも初めて「この人凄いな」って思って覚えたのはぎょP(参考:タグ検索)ですね。

赤ペンP ぎょPかー。やっぱそこかー。

mknP  こういう動画作れるならやってみたいなって思ったのはぎょPの動画なんですよね。

赤ペンP これで卓球さんの評価が下がったな(笑)。

(一同爆笑)

mknP  それはちょっと残念だなぁ(笑)。

赤ペンP ここはちゃんと記事にしておきましょうね(笑)。

mknP  ぎょPのダンスは本当に見てて楽しかったんですよ。盛り上がる動画がかなり多くて、そこにきっちりダンスがハマってて、それがかなり気持ち良くて。

あとりえP 言ってしまうと、ぎょPのダンスってニコマスにとっての正解のダンスじゃないですか。ぎょPっぽくすれば気持ちよくなるみたいな。そういう意味ではぎょPのダンスって自分もたまに意識しますよね。「この人らしいカット割りとかを加えれば、視聴者も多少喜んでくれるかな」みたいなのは。

赤ペンP 自分は真似るどころかトレスして作った『アイドルマスター 響 「Believe」』という動画があるんですけど(笑)。
 ぎょPはショート版の音源だったんだけど、自分はフル音源で作ったんです。だから2番のダンスを自分で組んでカットを割って、いざタイムライン全体を見ると、ぎょPのトレス部分のカット数と、自分の作ったとこのカット数が倍ぐらい違うワケ(笑)。明らかにぎょPのトレス部分の方が多くて「うわなんだコレ!」ってなって、慌てて自分の所作り直したっていう。
 アレは凄い良い経験でしたね。トレスしてると、「アレ?ダンス半拍ずれてる」みたいな部分を探すのが凄い面白い。あとりえさんの言った「この界隈の正解」っていうのはまさにその通りで、気が付くと俺の動画の中でマイリスが一番伸びてるのがこれという (笑)。いやーぎょP正義だわー(笑)。


赤ペンP『アイドルマスター 響 「Believe」』より
音源も生っすか01の響カバー版+オリジナル版のMIXであり、シンクロにあわせて切り替えるなど芸が細かい。


あとりえP みんな喜んでくれるんですよ(笑)。

赤ペンP あれは全然理屈では説明つかないんですよね。少なくとも俺の中では。……そうか、そのあたりがあとりえさんとmknさんの初期の頃の違いになってくるのか。

mknP  かも知れないですね。でも僕はBPM測りませんし、何も気にせずにダンス組んでましたよ(笑)

赤ペンP もういきなり感覚で合わせて?

mknP  そうです。僕のダンスは「アイドルが歌いやすいだろうな」っていうダンスを当てるのを基本に選んでいるんです。キメの所に動きがビシッと決まってるとか、逆に「この振りだとアイドル歌いにくいだろうな」とか「気持ち悪いよな」っていうのをなくすように速度とか調整して作ってますね。

赤ペンP  BPMの近いダンスを載せながら考えてるぐらいなんで、そんな事考えたこともねぇ……(笑)。

mknP  一回だけBPMを合わせてやってみたことがあるんですけど、これじゃない感が凄くて、結局自分で直したんですよね。

赤ペンP アハハハハ!(笑)

mknP  「合ってるけど、違うよね」みたいな、よく分からないことになって。で、結局「ここはこうだろ」みたいなカットの速度を合わせていくみたいな。それからBPMは測らずに自分で好き勝手やってますね。


俺らの動画を見た人が実際にゲームを始めてプロデュースしたら勝ちだね
――赤ペンP



赤ペンP『アイドルマスター 美希 「深紅」』より
過去に上げられた二つの『深紅』を知っていれば思わずニヤリとしてしまう。


赤ペンP あとりえさんは(BPMを)測る派、測らない派?

あとりえP 最初測ってなかったんですよ。その方が自由な発想で組めるかなと思ってやったんですけど、時間かかるんですよね。去年の亜美真美誕生祭ですかね、短期間で動画作らないといけない時があって、しょうがないからBPM測ってやったんですよ。そしたら普段の半分くらいの早さで動画出来ちゃって、「これ凄い楽だなぁ」と思って(笑)。

(一同笑)

赤ペンP だんだん無茶苦茶な話になってきましたね(笑)。

あとりえP 今は測ってやってるけど、たまにそれでも調節してやったりしてますね。

赤ペンP 自分はもう面倒くさいんで、まず曲のBPMを測って、その数字に近いダンスの中から曲調に合うものを選んでざっくり的を絞って、タイムラインに載せてから考える派。だから作り始めてから試行錯誤することが多いです。それをしないで、最初から完全に決め打ちで作った最近の例が美希の『アイドルマスター 美希 「深紅」』かな?アレは『Nostalsia』と『DREAM』は絶対合うだろうと思ってたんだけど、そういうことってあんまりないんですよね。大体5、6曲ぐらいダンスの候補挙げといて、それを代わる代わる載せながら合わせていくっていう。

――イメージではもっと詰将棋みたいになってるのかなと思ってたんですけど、そうじゃないんですね。

赤ペンP 作り始めてからは詰将棋な所はあるかも知れないですけど、最初は割と偶然を待ってるぐらいな感じです。面倒くさがりなんで、キメだけあってればあとは長回しでいいやっていう。そういう意味では緻密さはないですよね。

mknP  「豪快に合わせてから」って奴ですよね(笑)。

赤ペンP 「細けぇ所は後で考えればいいや」って。「どうしても合わなけりゃアピール入れとけばいいわ」って(笑)。

あとりえP 出たよ(笑)。

赤ペンP もう昔ながらの考え方だよね(笑)。

あとりえP 「アピールかコミュ映像挟めばいいや」みたいな(笑)。

赤ペンP 「コミュ映像流しとけば4分のうち1分くらいはなんとか埋まるだろ」って(笑)。

あとりえP なります(笑)。

――それこそ最近デビューの人はあんまりそういうことしないですからねぇ(笑)。

赤ペンP 誤解を恐れずに言うと、最近の傾向って、ニコマスじゃなくても出来ることが動画作りのひとつの指針になってるケースが多いような気がしてて。手書きとかMMDは置いておくとしても、例えばモーショングラフィック的な手法っていうのは別にアイマスじゃなくても出来るじゃないですか。そういう実際の一般的なPVみたいなものを目指した表現とか、画面作りとか、カット割や一枚の画の中のレイアウト、構成だったりを主軸に置いて作られてる人がだいぶ増えたなぁっていう。
 黎明期のニコマスにはそういうのが無くて、個人的にはわかむらP(参考:タグ検索)が出てきたときに初めてPVっていう概念を持ち込んだんだろうなって考えてるんです。それまでは“アイマスMAD”、あくまでMADの延長線上だったんだけど、わかむらさんがPVって概念を持ち込んでそこで所謂ニコマスPVってものが生まれたんだろうなっていう風に思ってて。ゲーム映像だからある程度使える素材の種類には限界があるわけなんで、差別化を図るときに外からの物を持ってきてる人が最近は凄く多い、っていうことなんだろうなぁと。
 で、ここにいる三人はその逆ですよね。この言い方はどうかと思うんですけど、ゲームの映像ばっかり使ってるってことは、アイマスの素材じゃなきゃできないっていう、映像クリエーターとしては下の下ぐらいなんですよね(笑)。

(一同笑)

――この言い方も誤解を招くかも知れないんですけど、どうあってもプロデューサーなんですよね。

赤ペンP 去年、妹が結婚するときに披露宴用の動画を作ってくれって言われたんですけど、その時にニコマスのPVを作ってて得た経験ってほとんど役に立たなかったんですよ。むしろ『iM@S KAKU-tail Party』(※2)の運営をやってた時の知識とかやり方の方がはるかに活きましたね。映像と文字のフェードのタイミングを合わせるとか、文字の数と表示する時間の関係とか。本当、ニコマスというのはニコマスの中だけのものなんだなぁと思いながら(笑)。だから俺は絶対艦これとかラブライブで動画作れませんもん。MMDで借り物P的に映像を渡してもらえたら作れないこともないんでしょうけど、自分でMMDやろうとは到底思えないし。「ええやん、アイマスのゲーム映像で組んでたら」って(笑)。

※2 きつねP主催による動画投稿型イベント。各参加者は、ランダムに割り振られたお題(「アイドル」と「テーマ」の組み合わせ)をもとに、2分以内の動画を製作する。

(一同笑)

赤ペンP 逆にそういう方向性とかってお二人は全然ないんですかね?ちょっとそういうの(MMDとか)をやってみようとかってのは。

あとりえP やっぱりゲーム映像だけで組んで、見た人にゲームをやってほしいっていう、やっぱり昔ながらの発想なんですけど……(笑)。

赤ペンP うわぁ……(笑)。

――うわぁって言ったよ(笑)。

あとりえP ゲームをやって、自分の作った動画のアイドルをプロデュースしてほしいっていう、もう本当に07年の発想ですけど、自分は今でもこの考えですもんね。

――つい最近アニメも始まったシンデレラの話になるんですけど、面白い話で1話終了後って「自分の担当アイドル可愛い」じゃなくて「シンデレラのゲームやろうぜ」って言ってる人が多かったんですよね。だからある意味で、そういうプロデューサースピリッツというか、プロモーション的な精神がアイマス界隈の人には根底にあるのかな、と。

赤ペンP (シンデレラに関しては)前々から「ゲームをやろうよ」的な話はみんな言いたかったんじゃないかなぁ。ただ外側に対して言うための材料が今までなかった。辛うじてライブがあったけど、ライブはお金を払って見に行かなければ体験できないものなので、「テレビアニメが始まったからどうよ?」っていうのは凄く分かりやすいかなぁ、というところですね。

mknP  僕はアイマスに入る前はMMDもかなり見ていて、昔ちょっと触って、遊んだりもしてたんですけど、今現状、「自分の作っているニコマスに使う?」って言われたら使わないかなって。MMDは「作る」より「見たい」なんですよね。僕はあくまでゲームのダンスでPVを作りたいって気持ちが強くて。シンデレラに関しても凄い興味があるんですけど、「じゃあもっとダンス踊ってくれるの?」って所になっちゃうわけですよ。そうなるとソシャゲはダンスがないですし、アイマスOFAで追加でキャラクター達が来て踊ってくれるのを見るくらい、になっちゃうんですよね。

赤ペンP ……君らも大概原理主義者だなぁ……(笑)。

(一同爆笑)

mknP  いや、興味はあるんですよ、興味は(笑)。

赤ペンP 俺は30代半ばから始めた趣味なんで、別に映像クリエイター的なステップアップを図ろうってわけでもないから「そんなん面倒くさいじゃん」の一言で終わるんですけど(笑)。それ(ニコマスPV)をやりたくて07年にデビューして、同じことをずっとやり続けてるだけなんで。
 さっきのあとりえさんの話を聞いて「うわぁ」って言ったのは、VRL14の赤ペンの追加枠放送で語った事のまんまなんですよ、内容が。08年くらいに、メイP(参考:タグ検索)と二人で朝まで延々と色んな事を語っていたことがあって、その時に「俺らの動画は何を実現したら勝ちなんだろうね?」っていう話をしたんです。何でそんな話になったか全く分からないんですけど(笑)。

(一同笑)

赤ペンP 確かメイPが『アイドルマスター1 伊織、暴れだす。』を出した直後くらいだったと思うんですけど、彼はその時点ですごい数字(再生数)を持っていて、もう一時代を完全に作ってる人。一方の俺はまだその時は『アイドルマスター 春香 「恋愛症候群」』がちょっと一発当たったけど、別にそんな大した作り手では無い時代で。でも、二人とも「数字が伸びれば勝ちってことではないよね」っていう話になって、出て来た結論が「俺らの動画を見て、俺らがメインに据えたアイドルを、見た人が実際にゲームを始めてプロデュースしたら勝ちだね」って。

あとりえP 同じことやってる(爆笑)。

mknP  ハハハハ(笑)。

赤ペンP ハハハ(笑)。そうそう、同じ同じ。「その為に動画を作るとなった時には色んな手段があるよね」っていう話にもなって。ダンスをメインに据えるでもいいし、お話をメインに据えるでもいいし。その頃から二人とも、割とストーリーものを嗜好していたということもあったので、「例えば興味を持ってもらう為だったらハッピーエンドのお話だけじゃなくてもいいよね?」っていう話もして。悲劇でも使いようによっては、(視聴者が)ゲームをプレイするきっかけになるよねって。メイPは上手な人なんでそれが出来たし、俺はそこまで上手くないんで、どうしても明るいお話になっちゃうんですが。
 その時は特にそれ以上のことは話さなかったんですけど、たぶんお互い思ってたのは、どんなにいい物を作っても、結局その人個人の経験に勝るストーリーなんてそうそう有りはしないよね、って事で。誰かがプロデュースしたアイドルのお話にもいいものは沢山あると思うんですけど、「ゲームがあるんだったらその環境があなたの手元にもあるんでしょ?だったらやりましょうよ」っていう。プレイした人の数だけ、その人なりのいろんな道筋があって、結論があるっていうのが無印の時代、ゲームしかない時代のアイマスだったと思うんです。それで「俺らの勝ち筋はそこだよね」っていう話に辿り着いたんですよ。
 それは今も変わってないかな。アイマスの方が、2nd Visionになってからアニメも始まったりして、コンテンツ自体の質が変わっているので、さっきあとりえさんも言ったように、発想としては昔の考え方だと思うんですけど、それでもやる価値はあると思うし、シンデレラとかミリオンが今後どうなるのか分からないけど、それも同じで、自分の好きなアイドルにみんなに興味を持って、実際に接してもらう為にはどうしたらいいのかっていう思想はあっていいのかなっていう気がしますね。それがアイドルマスターというコンテンツの一つの特徴だと思います。
 ただ「(シンデレラやミリオンに対して)お前はどうだ?」と言われると、それもmknさんと同じ答えで、「とりあえずもう2~3曲ダンスとコミュをくれればなんとかするわ」っていう(笑)。

あとりえP ハハハハハ(笑)。

mknP  ですよねー(笑)。

赤ペンP アイマスとして認める認めないみたいなケチな話を今更する必要はないと思うんだけど、「アナタはどうですか?」って個人の考え方のことを言われたら、「ごめんなさい、シンデレラ・ミリオンはやっぱり自分の守備範囲外です」って答えるようにしてます。同じフィールドの中ではあるけど、俺の守備範囲じゃないよ、と。そうでなくとも動画しか作ってない人だからね。そして素材が無いと作れない人なので(笑)。

mknP  あー今ので僕の中で1個解決しましたわ(笑)。確かに、僕も同じような感じなんで。興味はあるし、彼女達の魅力をもっと知りたいって思ってはいるものの、自分達で彼女達に触れようと思うとやっぱり素材が……。素材って言ったらアレですけど(笑)。

赤ペンP ハハハ(笑)。

mknP  ダンスであったりコミュであったり、彼女たちの魅力をもう少し何かしらゲームの中に欲しいな、と(笑)。自分の中で何か足りないと思っていたのが解決しました。

赤ペンP ま、そりゃ露骨に素材ですよ、みたいな。だから俺らはよりみちP
(参考:タグ検索)の『双葉杏 「今日はぜったい休みたーい!」』を20選に選んじゃう訳ですよ(笑)。


よりみちP『双葉杏 「今日はぜったい休みたーい!」』より
一つしかないダンス素材から一本のPVを作り上げる様はまさに職人業。


(一同 笑)

――やっぱり出て来たかこの話(笑)。

赤ペンP ハハハハ(笑)。

mknP  すごいですよね。ホント。

あとりえP 素晴らしいですよホント。

赤ペンP そういうことが出来る曲を選ぶっていうのも、それは一つの才能でありセンスなので。アレはホントに頭が上がらないです(笑)。

――ニコマス黎明期にはいなかった自分が言うのもアレですけど、「無いなら工夫して作ってやれ」っていう、最初期のフロンティアスピリッツというか、そういうのが感じられましたよね。あれには。

赤ペンP 無い物は作る。その時にツイートもしたんですけど、ほぼイコールで“ある物でなんとかする”っていう精神(笑)。

――すごいエンジニア的な感じが(笑)。

(一同 笑)

赤ペンP ニコニコ動画でアイドルマスターの動画が流行り始めた頃って、もうゲームが出てずいぶん時間が経ってたんで、ゲームの(コンテンツ追加などの)動き自体が大してなかったんですよね。せいぜい月に1回DLCがあるかどうかだったし、CDもようやく『M@STER ARTIST』シリーズが始まったくらいですから。だから深刻な情報不足が起きてた訳ですよ。

あとりえP はいはい。

赤ペンP そうすると、何かでアイマス成分を補わないといけないって時に、たまたまニコニコ動画でアイドルマスターの動画を上げてる人たちがいたと。で、あろうことかバンダイナムコゲームスさんはそういうものが上がっている事に対して黙認を決め込んだと(笑)。

(一同 笑)

赤ペンP アイドルマスターに限らず二次創作っていうのはいつの世も色々あるんですけど、絵とか立体物の造形とかの二次創作って、変な言い方になるけど、どうやっても“そのもの”ではないですよね。作る人の個性が出る。でも、アイマスMADはゲームそのものの映像を使っているから、代替品として非常に都合がよかったんだと思うんです。誰かの特徴のある絵とか造形物ではなくて、ゲームと同じ映像がそのまま流れてます、と。

――聞いた話ですが、昔はアイマスってCD入れたらダンス踊ってくれるゲームだと思ってた人がいたって話もありますね(笑)。

赤ペンP そういう意味では、「ニコマスの衰退」みたいな話がよくあるけど、そりゃアイドルマスターっていうコンテンツ自体がこれだけ状況が変わってるんだから、ニコマスだって求められるものは変わるし、客層も変われば好みも変わる訳なんで。それを衰退と言うんであれば衰退なんだろうけど、“衰えた”というよりは“変わった”ですよ。作る側も見る側も。だからまぁ、所謂”衰退論”に対しては、「そりゃ衰退だけど健全な衰退じゃん」って感じで興味がなくて。だってもう二次創作で我慢しなくてもよくなったんですもん、アイドルマスターは。

mknP  そうですね(笑)。

赤ペンP 昔どこかで書きましたけど、胸を張れる衰退だと思いますよ?だって何も無い時期に二次創作が頑張ってるうちに、気が付くと一次創作が息を吹き返したみたいな(笑)。

あとりえP ハハハハ(笑)。

赤ペンP 今や公式の動きを追うだけで、時間も懐も精一杯ですよ(笑)。

(一同笑)。

――本当に全部追ってたらそれだけで時間が無くなりますよ。

赤ペンP ふざけるなってくらい出てるじゃないですか(笑)。

mknP  すごいですよね。ホント。

赤ペンP だから、そういう環境が変わった中で、それでも昔ながらのやり方をやっていて珍しいなぁというのが、赤ペンが二人に興味を持った理由ですね。


僕は踏み台ポジションなんですよ。
――mknP



mknP『アイドルマスター2 ハッピー☆マテリアル』より
ただただ楽しそうに踊るアイドル達がここまで愛おしいのかと思える一作。


――でも面白いことに、それこそmknPだったりあとりえPみたいな、赤ペンさんから見たら懐かしい作風の動画が、最近アイマスやニコマスに入って来た人とかにとってみれば、逆に1周回って公式に近いものとしてウケてるんですよね。

赤ペンP もうだいぶニコマス界隈も1周2周してるところなんでね。それに関わる話のような気がするんですけど、実は赤ペン、ここ数年悩みを抱えていまして。公式曲じゃないと伸びない人になっちゃったんですよ。

(一同爆笑)

赤ペンP だって、去年の動画で伸びたのは『アイドルマスター あずさ 「リフレクティア」』と『アイドルマスター 美希 「深紅」』で、13年が『アイドルマスター 美希・あずさ・貴音 「I'm so free!」』、12年はリミックスだけど『アイドルマスター 竜宮小町 「SMOKY THRILL [CLUB_EDIT]」』、その前が響の『アイドルマスター 響 「Believe」』でしょ?公式曲じゃないので5桁再生いったのって12年夏の『アイドルマスター2 三浦あずさ 「Shooting Star」』まで遡るんですよ。

あとりえP ハッハッハッハッハ(爆笑)。

赤ペンP あとりえさん笑いすぎ(笑)。

あとりえP (動画が上がる度)「また来たか」と思ってました(笑)。

赤ペンP (笑)。もちろんそうなった要因は自分の側にも多々あるんですけど、1つ思ったのは、「見る人が求めるものがそこにあるんだろうな」と。昔は「俺のアイマスを見ろ」「俺のアイドルを見ろ」っていう、「俺M@S」って言い方してたんですけど(笑)。

(一同笑)

赤ペンP そうだったのが、アニマスとかが始まって凄く広い層に広がって行く中で、「“俺の”じゃなくていいんだ」と。自分は見たことが無い、それでいて誰かの色に染まりきってもいないアイドルなりアイマスを見たいっていう人が、視聴者層として増えたのかな、という気はしてるんですけどね。

(一同 頷く)

赤ペンP そうすると公式曲伸びるなーって。OFAでソロ曲が出たじゃないですか。で、あれのノーマルPVがえらい伸びたりしてるじゃないですか。真の『絶険、あるいは逃げられぬ恋』とか、びっくりするくらい伸びてて。あれはDLCなので全員が必ず見られるものではないから、そういう需要もあるのかなーという気もするんですけどね。

――ゲームを持っていない方とかもいますしね。

赤ペンP そうそう。だからね、mknさんとかあとりえさんが、アイドルが踊るに相応しい曲とかを選んで、公式曲じゃなくても今でも伸ばしているじゃないですか。それすげーなーと。

――公式映像や公式曲のMADで入った人が、次に手を出しやすい丁度いいポジションにお二人ともいるのかな、という気がするんですよね。実際、ツイッターとかで「最近アイマスにハマりました」みたいな人にフォローして頂いたりすることもあるんですけど、やっぱりお二人の動画をよく見てたりする印象がありますし。所謂「アイマス大好きです!」っていう人がよく見てるん気がするんですよね。

あとりえP おお~。

mknP  ありがたいですね。

赤ペンP やっぱりああいう動画は踏み台としては凄くいいんだと思うんですよ。……踏み台ってすごい失礼な言い方しちゃったなと思うんだけど(笑)。

mknP  いや、全然いいですよ。

赤ペンP 公式から、作ってる人の数だけ姿形があるニコマスの世界に入る時の一歩目として、とてもいい場所にこの二人の動画はあるんだなーと。それは凄く思いますね。

あとりえP 個人的には自分の動画を見て、ゲームをプレイして、で動画を作って欲しいんですよね。そんな難しいことやってないんで、正直。

mknP  ほんとほんと。

赤ペンP この三人の共通点はそれだ(笑)。そんな難しいことしてない人達だ(笑)。

あとりえP 意外と簡単に動画って作れるもんだよ、みたいな(笑)。

――でも動画編集に全く触れてない人にとってはマジックにしか見えないと思いますよ。

あとりえP いやいや、BPM合わせればいけるんですって!(笑)。

――そんなに言うなら、作り方講座をどっかに載せましょう(笑)。

あとりえP ハハハハ(笑)。

赤ペンP でも、BPMに合わせてダンスを乗せるっていう基本の形は同じなんだけど、伸びる動画はえらい伸びたりするじゃないですか。じゃあそこの違いは何なの?って話なんですよ。

mknP  うん。

赤ペンP イチローに「どうやったらヒットを沢山打てるんですか?」って質問をしたら、「ボールをよく見て最後までバットを振り切ることだ」って答えられた、っていう笑い話があって。「そらそうだけどよ!」っていう(笑)。

(一同笑)

赤ペンP 「知ってるよそれは!俺もやってるよ!でも打てないんだよ!」っていう(笑)。そこに至るまでの過程とかに当然違いが出てくるわけなんで。ただ、それを才能とかセンスという言葉だけで括っちゃいけないと思うんです。才能やセンスの差なのか、積み重ねた場数の差なのか、どっちの領域の話なのかは一概には分からないので。でも、目指せばここまでは来れるっていう。すごい分かりやすい例だと思うんです。

mknP  ハハハ(笑)。そうですね。

赤ペンP だって、見て不思議なことやってないし。不思議なエフェクトやプラグインを使っている形跡も見られないし。その辺も共通項かな。
 そうそう、赤ペンから見た二人の共通項って実はそのあたりにもあって。俺の目から見て「化けた」二人なんですよ。mknさんは言わずもがな、『アイドルマスター2 ハッピー☆マテリアル』があんなことになろうとは(笑)。

mknP  あれどうしてそうなったのか自分でも分からないんですけどね(笑)。

赤ペンP 第一印象が最初の話だとしたら、「(この動画で)わーぶち抜けたー。何か違う人になったー」というのがmknさんの第二印象ですよ。「さぁこれでこの人は自分が作り出してしまったハピマテというバケモノと戦い続ける日々が始まるぞ~」みたいな(笑)。

mknP  今だに戦ってますけどね。

(一同笑)

赤ペンP で、あとりえさんは『iM@S KAKU-tail Party 7th Festa』の時ですね。もう時効だから言っちゃっていいと思うんですけど、当時『iM@S KAKU-tail Party』では新人枠というのを設けていて、直近1年でデビューした人から五人、抽選無しで参加してもらいましょうっていう事をやっていて。その中に選ばれた一人があとりえさんだったんです。「優待しようよ」って推した一人が俺なんですが(笑)。ちょっと見てみたかったんで(笑)。

あとりえP アハハハハ(笑)。

赤ペンP そしたら“>”っていうヒドいテーマを割り振られて。

あとりえP あれは……(笑)。

赤ペンP あれはエクセルさんの所為なので、不平不満はマイクロソフトさんまでお願いします(笑)。

あとりえP メール来た時、最初テーマって分かんなかったですもん。

赤ペンP ハッハッハッハッハッ(笑)。

あとりえP 「どこにテーマが書いてあるんだ!?」って(笑)。

赤ペンP 「もしかしてこれ?記号!?」みたいな(笑)。

あとりえP そうそうそう(笑)。確かにそういうのあったけど、みたいな(笑)。

赤ペンP 俺の中ではまだその時のあとりえさんのイメージは、例えば『アイドルマスター 美希・真美 『Little Bitch』 PV』であったりとか、あとはレッチリ(Red Hot Chili Peppers)の『アイドルマスター 響・亜美・やよい 『Around The World』 PV』とか。自分も昔レッチリで作ったことあったから、「レッチリみたいな曲でああいうダンス組む人だ」っていう印象で待ってたら、伊織のアレ(『伊織『History』 【KAKUtail7単品】』)が来た訳ですよ。


あとりえP『伊織『History』 【KAKUtail7単品】』より
お題“>”を氏がここまで綺麗に消化してくると誰が想像しただろうか(笑)。


あとりえP ハハハハハ(笑)。

赤ペンP 「あれ!?あとりえさんこういうの作る人だったっけ!?」っていう(笑)。

あとりえP ”>”でどうやってダンスPV作るんですか(笑)。

赤ペンP 「そこは不真面目に割り切れよ」っていう話なんだけど(笑)。

あとりえP 最初応募した時は「なんか適当にテーマに沿った曲を選んで、軽いダンスPV作ればいいかなー」と思ってたんですよ。でもあのテーマに合う曲が全く見つからなくて(笑)。

赤ペンP ハハハハハ(笑)。で、あんなストーリーじみたモノが来て、「あれぇ?」と思って。それからですよね、あとりえさんが今の作風に繋がるようなのを作っていったのって。「あれ、また化けたわービックリしたわー」って。

あとりえP まぁ言ってしまえばwhoP(参考:タグ検索)とか好きだったんで。そこに最終的には行きたいなっていう想いはあったんですよね。だけど自分の中で勇気が出ない部分があって。まぁそこのキッカケの1つでしたよね。『iM@S KAKU-tail Party』は。

赤ペンP そういうのが面白いから、運営してる側もやめられないというところがあるんですけど。

あとりえP アハハハ(笑)。

赤ペンP あの当時はまだあとりえさんを知ってる人はそんなに多くはなかったはずなんだけど、今や20選やったら「今期のあとりえ枠はどの動画を選ぼう」とか言われちゃう存在な訳ですよ。

あとりえP ありがたいことです(笑)。

赤ペンP だから、「今でもこんな昔ながらのことをやる人がいるんだー」っていう人がこうやって評価されてるのが、すごい個人的には嬉しいんですよね。勿論今のニコマスの流れもアリというか、ある意味ニコマスが辿って行く必然で、映像に寄った側の動画だったりとか、色んな表現手法が出てくるのは当然なんだけど、普通はそういうのに飲まれてもっと廃れるはずなんですよね、こんな昔ながらのやり方は。
 ニコマスって「師匠と弟子」制度みたいなものって基本無いじゃないですか。同期で技術的なやり取り、交換会みたいなのをする人達もいるかもしれないけど、あまり表立っては聞かないですよね。

mknP 聞かないですね。

赤ペンP 基本的には個人事業主ですもんね。だから、必要があるかどうかは別として、方法論の伝承が難しい、或いは直接伝えることが出来ないような界隈だと思うんですよ、コミュニティと言ってる割には。なんだけど、そんな中でも「そういう人も出てくるもんなんだなー」っていう感慨みたいなものを、この二人を見てると思いますね。老害赤ペンがイチオシする若手は誰ですか?って言われたら、やっぱりこの二人だと思うんですよ。

あとりえP ありがとうございます(笑)。

mknP  ありがとうございます。恐縮です。

赤ペンP “赤ペンP”という看板が無いのであれば、もっと他の人も推せるんですけど。でも「 “赤ペンP”がどういう人達と話をしてたりしたら、一番分かりやすいだろうね?」って考えた時に出てくる名前がこの二人ってことなんですよね。この二人だったら納得感あるじゃないですか。

あとりえP ハハハハハ(笑)。

赤ペンP 例えば俺がFRISKさん(FRISKP)(参考:タグ検索)あたりからの流れを汲む人を推すのもどうよ?って話ですよ。

あとりえP まぁそうですね(笑)。

赤ペンP そんなこんなで「この二人面白いなー」と思って見ていたら、この1年半くらいの間にこういう風にやりとりをするきっかけが出来たというか、無理矢理作ったというか、誰とは言わないけどケンカをふっかけて来たというか。

(一同笑)

mknP  あとりえさんのスタンスは何時からプロレス思考になったんですか(笑)。

(一同爆笑)

あとりえP 正直な話、やっぱり自分は昔のニコマスPが好きなんですよ。やっぱり昔の人達ってそういうプロレスというか、そういうやり取り多かったじゃないですか。

赤ペンP あーもう腐るほどありましたね(笑)。

あとりえP 普通に視聴者から見ててもそういうのが面白かったで。で、自分自身も混じりたいなって想いはずっとあったんですよね。「でも動画作れねーしなー」みたいな。でも自分で動画作れるようになって、ある程度数字も取れるようになって来たんで。まぁそろそろ手頃な人を(笑)。

mknP  手頃な(笑)。

赤ペンP 俺、手頃な人だったんだ(笑)。うわーーー(笑)。

あとりえP アハハハハ(笑)。いやいやいや(笑)。

赤ペンP 「奴は四天王の中でも最弱」って言われる人だったんだー(笑)。

――まず普通に考えて「レベルを上げて最初に殴りに行く」相手ではないですよね。

あとりえP ハッハッハ(笑)。

赤ペンP 俺より先にmknPとはやり取りしてましたっけ?

mknP  そんなにあったかな?でも僕はあとりえさんを意識してましたよ。「なんか作風変わってどっち方向行くのこの人?」みたいな感じでずーっと見てました。

赤ペンP ハハハハハ(笑)。なるほど。

mknP  で、言ってる間にどんどんコミュ映像とか音声とか、G4U使い始めて。ダンスシンクロも憎いくらい合わせてきて、表情とかをツボを押さえる所に差し込んできたり。「なんだこの人」っていう風に(笑)。

赤ペンP 12年だっけ?VRLで二人とも出てたの。

mknP  そうですね。

赤ペンP あの頃くらいから割とお互いがお互いを意識してるのかなーみたいな感じで見てたんですけど。

あとりえP 正直自分、見る専の時からmknさんはちょっと意識してましたよ。

mknP  そうなんですか?ありがたいです(笑)。

あとりえP mknさんの『アイドルマスター2 碧い軌跡』ってありましたよね。当時って純粋なシンクロ動画作ってる人ってぎょPとかいましたけど、新しい人がいなかったんですよ。で、やっぱりその中で新しい風みたいなのをmknさんの動画で感じて、「この人の動画は毎回注目しようかな」って思いましたね。

mknP  確かにこのスタイルでやる人ってなかなかいなかったですよね。

――まぁ特に11年っていうのはアイマス2が出て、それでも10年までの抜き黄金期とでも言ったらいいのか、その時代の流れを引きずっているところがあったんで、やっぱりどう映像として独自性を見せるかっていう考え方がまだ残っていたのかな、と。今色んな話を聞いてそう思うんですよね。そんな中で、敢えてその中でダンスシンクロだけで勝負する人っていうのは、なかなかいなかったのかな、と。

赤ペンP それが結局12年、13年とそれぞれ作って行く中で、この二人が急接近して来た。なんか薄い本みたいな話になってきましたけど。

あとりえPmknP  ハハハハ(笑)。

赤ペンP それも、俺が昔に見てきた風景ですよね。まぁ一番自分の身近で言うならば、時雨P(参考:タグ検索)とディープP(参考:タグ検索)っていう……

あとりえP ああ(笑)。

赤ペンP 千早派の巨塔と、あずさ派の巨塔。あの二人はデビューも同期で、すごい色んなやり取りをしてたっていうのがあったり。昔はそういうのが見えやすい場所でそこかしこにあったんだけど、そういうのがいまだにあるんだというか、「今この時代にそれが見られるんだー」っていう。もう完全に思考が老いてますけどね。

(一同笑)

赤ペンP 「まーこの人達が頑張ってくれるなら、俺そんなに頑張らなくていいやー」って思いは正直ありますよ。

あとりえP いやいやいや(笑)。

赤ペンP この先何年やるのか分からないけど、作り続けてくれるんであればね。これは勝手な個人の考えなんですけど、二人が作るようなものがないとアカンと思うんですよ、二次創作って。
 実のところ、ニコマス界隈も“衝撃的な作品”ていうのはやっぱり尖っている作品が多いんですよ。実例を挙げちゃっていいんであれば、リンP(ユーザー非公開)(参考:タグ検索)の『GAME』であったり、tlop(ユーザー非公開)(参考:タグ検索)の『【R-18】ミナセイオリFランクアイドル時代の秘蔵映像【流出】』のあの動画もそうだと思うし、年末のNicom@stream(※3)でさんざん流れたナファランP(参考:タグ検索)の『 (MADPV) 『 So What ?さよならプロデューサーズ? 』』みたいな、ある種の問題作と言われるような作品が、界隈全体に刺激を与えて、また違うステージに進んだりとか。それは間違いない事実なんですけど、ただそれが起きる前提として、そういう作品が尖っていると思われなきゃいけない。ということは、仮にああいう動画ばっかりだと尖っているものではなくなるので、普通の作品って絶対に必要だと思ってて。例えば、07年だと赤ペンはDikeP(参考:タグ検索)さんの動画がすごい好きなんですよ。

※3 2014年末に開催された、出演者がそれぞれのテーマでニコマス動画のセットリストを組んで放送するイベント。10日間のイベントで、参加したセットリスターは51人、流れた動画は783本に及んだ。

あとりえP はいはい。

赤ペンP 好きなんだけど、当時俺が言ってたのは「DikePの作品は大好きだけど、彼の作品が10万20万平気で回るような界隈だったら居心地悪くてしょうがないよね」って。

(一同笑)

赤ペンP バランスで言うと、ああいうすごい尖った動画っていうのはなきゃいけないんだけど、ありすぎても困るというか。あれ、珍味ですよ。酒の肴の話で言うと。

mknP  珍味(笑)。

赤ペンP 味が濃いからちょっとで良いんですよ。ちょっとで酒が進むっていう、そういう動画なんですよ、どちらかと言うと。なのでそういう物ばっかりになったらなったで、それこそ新しく動画を作ろうという人達にとっては相当しんどい話になるんですよね。ああいうのってただ単に「アイドルマスター大好きです」っていう視点だけでは絶対作れない動画だから。

mknP  うーん。そうですね。

赤ペンP でしょ?入り口がそれでは絶対ハードルが高いんですよ。だから、最初は分かりやすい動画がまずあって、たまにそういうちょっと違う視点から斬りこんで来るような作品があって、刺激を受けて、っていうサイクル。それでニコマスの界隈って進んで来たと思っているんで。だから、数は減っても当たり前の事をやってる動画というか、シンプルな動画っていうのは絶対無くしちゃいけないし、逆にそういう動画を見る人がある程度評価してあげないといかんのかなーとは自分の中で思ってるんです。
作る側にはmknさんやあとりえさんのような人たちが出てきたので、あとはみんなで頑張ってもうちょっと数字伸ばそうよ、と。

mknP  そうですね(笑)。

赤ペンP そこら辺は作ってる人たちだけの話じゃないからね。ああ、話をどこに持っていきたいのか分からない話になってきたな(笑)。

(一同笑)

――いやまぁ、大きくは外れてないんですけども。

赤ペンP 俺は少なくともそういうこと意識して、自分の動画を作ってます。お二人は多分意識してないと思いますが。だから「今まで通り頑張れよ~」って話にはなるんですけど。

mknP  僕は赤ペンさんが言ったように踏み台ポジションなんですよ。例えば、僕は特にアニメの曲で作ってる、というかそれしか作ってないですけれど、その曲が好きでニコニコで検索掛けて、たまたま動画を見てニコマスに興味をもってくれたらいいなと思ってますね。合う合わないはもちろんあるので、自分の動画に合わない人が見てしまった場合は仕方ないとは思ってますけれど、「気持ちよくあってるね、これ」とか「この子達、楽しそうにダンスしてるね」とか思ってもらえれば、興味を持ってもらえるかなと。そこからタグとかで飛んで行ってもらって、いろんな動画を見てもらえればという気持ちはあるんですよね。それであわよくば(動画を)作って欲しいですけどね。

あとりえP そこですよね、最終的に思うのは。

mknP  そんな難しい事してないんで。

赤ペンP じゃあそんな感じ自分の子分を増やしていってですね、ゆくゆくは崇め奉られるような存在になっていくような(笑)。

mknP  それはちょっと柄じゃないですね(笑)。

赤ペンP 怪しい話になっちゃうわけですが(笑)。でもまぁ、そういう気持ちが、少なくとも自分はゼロじゃないですよ。これ卓球さんの名言だと思うんだけど、「だってニコマスPって基本ちやほやされたい人が集まってるわけじゃん」って。

(一同笑)

赤ペンP たまたま自分が選択した一番面白いやり方っていうのが、ゲームの映像を使った、昔ながらのPVだったと。自分の場合は07年デビューですから、みんなと同じことをやり始めて、たまたま今も同じことをやってますってだけで、この先も同じことをやってればいいやと思ってて。新しい事とかカッ飛んだことはそういうことが出来る人がやってくれればいいじゃないですか。誰か一人の動画が界隈全体を引っ張るなんて状況は考えにくいし……。
 基本的には自分がやりたいことをやるっていうのが大原則で、それが今の時代の潮流にあってるかとかニコマスの趨勢にあってるかとかはまた別の問題ですよね。ある程度余裕が出来たらそういうこと考えた方がいいのかもしれないけれど。
 そういうところがあるのと、赤ペンはコミュニティ厨的なところが強いので、一緒にあれこれやりあいながらやった方がおもしろいよね、と。それはこの二人を見てればよくわかると思いますよ(笑)。

(一同笑)

赤ペンP やっぱりしんどい時に、そういうところに理由があると続きますよ。自分なんか基本的にはそれだけですもん。

あとりえP 赤ペンさんがたまにTwitterで作業進行をツイートしてるじゃないですか。あれを見て「お、今回気合入ってるからこっちもしっかりやんなきゃな」みたいなのありますよ。

(前編はここまで 後編はこちら)



赤ペンP
2007年8月、『アイドルマスター 真 「Chase The Dream」 』でデビュー。100作以上の動画を世に送り出し、2015年2月現在も第一線でPVを投稿し続けている。また「あずさファンの聖地」として名高い『三浦あずさメドレー ~M.A.squrade~』(楽曲の権利関係から動画は削除されている)にも参加するなどの実績を持つ。代表作は『アイドルマスター あずさ 「リフレクティア」』、『アイドルマスター 美希 「深紅」』、『アイドルマスター 美希・あずさ・貴音 「I'm so free!」』など。


あとりえP
2012年9月、『アイドルマスター 真美 『土曜日の恋人』 PV』でデビュー。同年末に公開された『アイドルマスター 真美 『ボクらの歴史』 PV』からは、多彩な衣装やG4Uなどを駆使した作風へと移行していき、今では毎回の20選で上位へと名を連ねるトップランナーの一人である。代表作は『美希 『Chance to Shine』 PV』、『美希・雪歩・真美 『恋をしちゃいました!』 PV』、『真美 『二人のキセキ』 PV』など。


mknP
2011年7月『アイドルマスター 『瞬間センチメンタル』 SCANDAL』(現在は権利者削除のため視聴不可)でデビュー。見ている者に快感を生み出すダンスのチョイスや表情の選び方に定評があり、氏の動画では本当にアイドル達が楽しんで踊っているように感じさせられる。代表作は『アイドルマスター2 ハッピー☆マテリアル』、『アイドルマスターOFA エクストラ・マジック・アワー』、『アイドルマスター2 1/2』など。
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