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4月のMONTHLY PICKUP!!『bbc風の人』


類まれな才能、技量、知性とは、何も華やかで高度なPVを作ることだけに発揮されるものではない。今回はその例として挙げるにふさわしい、一人の制作者を紹介する。他に類を見ない嘘字幕ドキュメンタリーの傑作を送り出し続けているプロデューサー、bbc風の人(元bbcP)。淡々と繰り出されるネタはどこから来るのか、そしてアイマスへの思いは。3時間に及んだロング・インタビューで今、その秘密が明かされる。

(interview & text by 朗読P, posted by ムニエル)



あの時、「いる!」って思ったのが全てですね。
あの一瞬の錯覚を、ずーっと引きずっている感じです。



MP4月-BBCP-01
箱マス(無印)のTGS2006 トレイラーからのワンカット。
コンシューマ機にアイマスが入ってきた、その最初の一歩である。


――では本日は、お伝えしておりました通り、主にこれまでの動画制作等についてお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願い致します。

bbc風の人 よろしくお願いします。

――まず、bbcさんはアイマスをいつどのように知ったのでしょうか。

bbc風の人 ネットでそういうゲームが出るということを知った時は、ちょっとアケマスPの方には失礼で言えないような感想しかなかったです。ナディアとかルナの絵の人だなーと。あと、当時はエロゲが結構好きで。「君が望む永遠」に出ていた石橋朋子さんの心の双子の人が出ているんだなあという、それだけでした。ですが、(Xbox)360が出て、ソフマップをぶらついてデモ映像を観たとき、あまりの事に驚いてしまいまして。「なんだこれは」と。

――箱マスの登場ですね。

bbc風の人 この後の話も、全てここでの事で終わってしまいそうなのですが(笑)。あの時、「いる!」って思ったのが全てですね。あの一瞬の錯覚を、ずーっと引きずっている感じです。

――アケマスからの人も、あの急激なビジュアルの進化には驚いた、というコメントはよく目にしますね。

bbc風の人 本当に不意打ちで、大画面で『GO MY WAY!!』を観た時は呆然と立ち尽くしてしまいました。曲もよかった。最初に聴いたのがゴマエーじゃなかったら違ったかもしれません。

――なるほど。以前、誰かがツイートしていたのですが「箱マスをあそこまで本気で作っていなかったら、(アイマスが今まで)続かなかったかもしれないな」という言葉が印象に残っています。モデルしかり、曲しかりで。

bbc風の人 なので、第一印象として、自分は、アイマスはゲームではなくどこかにいるかわいいアイドルという認識で、次元関係なく、原田知世とか斉藤由貴とかと同じ脳内の棚に入って、今もそのままですね。他の(デレマス等含)アイドルは架空の物語として見ることができるのですが、765プロのメンツだけはどうしてもそう見る事ができないのです。

――bbcさんの場合は、最初から直にその段階まで(アイマスというものへの認識が)上がったのですね。私はニコマスから入ったので、はじめは架空だったものがどんどん広がっていって、最終的にそういった領域の世界ができあがったという印象でした。

bbc風の人 だから自分は逆に、自由度というか不確定性がなくなった(とされる)アニメには今も微妙な立ち位置です。あれもアイマスの一つの成分だなあという認識です。

――アニマスはアイマスという世界や事実に対する、一つの解釈や言い伝えである、という感覚は私もありますね。

bbc風の人 同感です。

――宗教の聖典のような話になりますが、かつて起こった「事実」を書き留めたとされる色々な記録が、あちこちにあるという風に捉えています。実際はそこには事実だけでなく、書き手の思いや意見も含まれている、というように。その意味では、公式にリリースされるアニメーションやコミックであれ、同人誌であれ、アイマス世界を伝えてくるものとしては、差異はないのかな、とも。

bbc風の人 納得です。どこかに存在するキャラクターに、違う角度から光が当たっていて、その様々な影の形を見ているというイメージです。

――まさにその通りです。光を当てる側になるか、影の形を読み取る側になるか、自分の立場がその一方だけでない為、なおさらそういった多面的な思考になります。さて、少し話がそれてしまいましたが、本筋に戻します(笑)。

bbc風の人 (笑)。

――いきなり脱線していますね、これは……(笑)。

bbc風の人 アニマスについては、もう本当にいちゃもんをつけたらキリがないのですが、結局何度も観て愛着が湧いているという(笑)。

――ですね。興味がなかったら、わざわざ言及しませんからね(笑)。

bbc風の人 「俺ならこうする」は、本当に聖にも邪にもなる根源的な感情だなあと(笑)。

――(アイマスに限らず)昔から言い伝えられている通り、用法用量を守って、というところですかね(笑)。




『フタリの記憶』と『ドゥー・ユー・リメンバー・ミー』が入った伊織のアルバムが一番好きなのです。今でもプレイヤーの「永久1軍」フォルダに入っています。その2曲は。



MP4月-BBCP-02
bbcさんが最も好きなアルバムだと言う、伊織の「MASTER ARTIST」のジャケット。
『フタリの記憶』等が収録され、今でも色あせない名盤。


――では、続いて2つ目の質問です。アイマスで好きな人物は誰かいますか。アイドルたちでも、その他の登場人物でも構いません。

bbc風の人 “瞬間の驚き”という意味で、最初は美希だったのです。その後制作するようになってからは、基本的に全員いいなあという感情ですが、作っていて一番かわいいなあと思うようになったのは、強いていえばやよいと響ですかね。またデレマスでは、今はみくですね。一番おいしい役柄だし。

――ミリオンライブについてはどうでしょう?

bbc風の人 映画の中では志保ですね。ゲームは今回の制作の途中にしばらくやったのですが、どうしても(765プロの)オリジナルメンバーに目が行ってしまったので、(ミリオンライブについては)今後もう少し詰めてからだなあ、という感じです。

――なるほど。今回の絵画巡礼シリーズでは、デレマスやミリマスのトピックも積極的に取り込んでいらっしゃいますが、ゲーム自体はデレマスやミリマスどちらもそれほどプレイされてはこなかったということでしょうか。

bbc風の人 一応2とOFAも買い、デレマスもミリマスもある程度はやったのですが、どれも正直ゲームとしてはそれほどハマらないままフェードアウトですね。自分がアイマスに一番貢いだのは初期のアルバムですかね。

――すると、キャラクターの関係性や特徴、性格等の情報はゲーム以外の場所(ニコ動やpixiv等)から見知ったものも多いのですか。

bbc風の人 そうですね。やっぱりニコマスが一番になりますね。とにかく、先ほどお話したその「出会い」から、すぐニコ動を見たらもうセクハラさんとかあって(笑)。

――店頭でのデモ映像とはまた違った「なんだこれは」がありますよね(笑)。

bbc風の人 CDのドラマとかも結構聴いていて、影響を受けているかなあと思います。

――ああ、CD内のドラマも色んなエピソードがありますからね。

bbc風の人 (動作制作については)色々加工をしたり、撮影だ、キャプだといったことをしたり、というような話も最初は知りませんでした。あ、好きなキャラ、伊織を書くの忘れていたので死のうと思います(笑)。というか、何故伊織を書かなかったのかわからないのです(笑)。緊張ですかね。

――(笑)。伊織については、どのような点が好き、または印象に残っていますか。

bbc風の人 えーと、初期はとにかく曲と歌が良かったんですよね。アニマス以降は、常識人ポジションが高まっていて好きです。『フタリの記憶』と『ドゥー・ユー・リメンバー・ミー』が入った伊織のアルバムが一番好きなのです。

――伊織のMASTER ARTISTですね。

bbc風の人 そうです。今でもプレイヤーの「永久1軍」フォルダに入っています。その2曲は。自分は古い人間なので、やっぱりどうしてもアイドル=歌を意識してしまいます。

――そうですね。今のアイドルは歌以外の芸能活動等も含んでの総合評価のようになっていますが、基本はそこですよね。聴かせてくれる歌で、心をとらえる地力といいますか。

bbc風の人 理想はソロか、せいぜい3人なんですよ。別にアイマスに限った話でなく、最近のユニゾン大合唱はちょっとモゴモゴ……。

――おっと、危険な話題に……(笑)。大団円的演出が多数に望まれている、という背景が影響しているのだと思いますが、歌そのものに聴き入るのなら人数は絞らないとぼやけることがあるんですよね。

bbc風の人 歌に限らず、主語がぼやける問題というのは、アイマスにとっても難しいなあと思います。『団結』以降の765プロオールスターズという括りは、色々なものを生んだけれども、また一方で色々なものをスポイルしたなあと。

――それもあって、私はムビマスで伊織が志保に「アンタにはどう見えてるか、わかんないけど、私は今でもみんなをライバルだと思ってるし、負けたくないとも思ってるわ」という一言は「キャー伊織ー」と心の中で拍手していました(笑)。

bbc風の人 全く同感です。アケマスが世間から受けていた、そしてかつての自分も思っていたようなある種の偏見を変えていくには、団結的な手法しかなかったのかなと思ってはいます。

――有り体に言えば、ギャルゲー的な誤解、でしょうかね。プレイヤーがプロデューサーとしてアイドルと1対1等で接するゲームシステムではあるものの「みんなまとめて」の世界なんだと。

bbc風の人 ですね。そもそも個別の世界が無数に重なるという設定はゲームではできるけれども、他の表現媒体だと難しいですしね。そういう話はもうずっと考えていて、例えばライブで皆をPと呼んでいることについても、「見ている俺個人はPだけど、他の全員はファンなんじゃねーの?」とか思う時があったりします。面倒くさいです(笑)。

――そうですね(笑)。私自身も、ライブで赤羽根Pから「同僚の皆さん!」と呼ばれたりするときに、「みんなよろしく!」的な気持ちと「同僚?そうか同僚かー、んー?」的な若干意地の悪い気持ちが交錯するので(笑)。

bbc風の人 えっと、本筋大丈夫でしょうか?(笑)。

――ああ、すみません、戻しましょう(笑)。




真顔(でネタを打つ)というのは本当に重要で、別の世界では
これが普通(の歴史)なので「なんで皆笑うの?」という体を
意地でも守らないと、とは作っている際にずっと思っています。



MP4月-BBCP-03
【アイドルマスター】BBCドキュメント風 60's IDOLM@STERの軌跡 #01』からのワンカット。
マイルス・デイビスが雪歩とジャズの真髄について語っている。
ロック、ジャズ、ポップ等、あらゆる音楽の偉大なアーティスト・人物たちが
アイマスに虜になっていたという設定は、シリーズにおいて一貫して描かれている。


――さて、そうした出会いを経て、bbcさんはどのようにしてあのようなドキュメンタリー風の動画を作って投稿しよう、というところに至ったのでしょうか。

bbc風の人 最初はぼんやりとセクハラさんとか初期のPVを見ていたのですが、「これは!」という第二弾のロケットはえこPの『踵鳴る』でした。あれを見て、こういうものを作る人がいる界隈は素晴らしいし、(自分もそこに)何か足跡を残したいと思いまして。
 とはいえ、自分はその時点だと動画の知識がゼロでした。ムービーメーカーすら立ち上げた事がなくて、こんなのは作れないと。で、次に出会ったのが火星人Pの『古代アイドルマスター教』で。その当時は、ちょうどキャラクター紹介ネタがいっぱいあったので、こういう系なら作れるかなと思いまして。


MP4月-BBCP-04
火星人P『765ドキュメンタリー ~古代アイドルマスター教~』からのワンカット。
アイマスと仏教的要素を組み合わせた先駆的作品で、
ここではアイマスが古代より信仰されてきた宗教の一つとして語られている。


――ありましたねえ。当時は大笑いしました(笑)。

bbc風の人 それで、ひとりひとりのキャラを、ビートルズの曲で紹介するということを考えたのが最初の流れです。ですから『60's IDOLM@STERの軌跡 #01』はそれが原型で、やよいなら『Money (That's What I Want)』、春香なら『Devil In Her Heart』という感じで。ただ、同じフォーマットで並べてやるだけだと面白くないなあと思い、前後にフェイクドキュメンタリーっぽいのをくっつけようと、そういう軽い気持ちでした。制作期間は二週間くらいだったと思います。あの時は、ちょうど職を変わって見習い扱いだったので時間があったのです(笑)。次回予告も、あると本物っぽいなというだけで、続きを作るつもりはありませんでした。

――それがまさかの数万再生。

bbc風の人 驚きましたね。再生も勿論ですけど、コメントを浴びる快感ですよね。あの快感を求めて、今もかろうじて作っているといえますね。

――当時は「こう来たか」と思いました。教養講座的な雰囲気を持ちながら、内容では真顔でネタを乱打してくるとは、と。

bbc風の人 第1回は、今見るともう本当に恥ずかしい出来で見返すのが辛いのですが(笑)。真顔(でネタを打つ)というのは本当に重要で、別の世界ではこれが普通(の歴史)なので「なんで皆笑うの?」という体を意地でも守らないと、とは作っている際にずっと思っています。

――ドキュメンタリーは本当にそうですよね。あったことを伝えているわけですから(笑)。

bbc風の人 シリーズ内でもそれを更にパロディにしているのですが、ビートルズの歴史をパロディにした「ラトルズ」というモンティ・パイソンのエリック・アイドルが手がけた映画(TVスペシャル)がありまして、あれの影響が一番大きいですね。

――なるほど。確かに見た覚えがあります。

bbc風の人 「カノッサの屈辱」も、もちろん作っている際に同じになるなあと思っていましたし、ホイチョイの作品も好きですから影響はありますが、ラトルズとパイソン、後はとり・みきの漫画と。それに「トムとジェリー」のアニメの間に挟まっていた、未来のクルマや家を淡々と紹介するシリーズがありまして、あれもデカいですね影響(参考リンク:ステキな自動車)。

――これは笑いますわ(笑)。

bbc風の人 トムとジェリーも小さい頃は狂ったように見ていましたが、その真ん中に入るトムとジェリーじゃない話にこういう毒の入ったものが多くて、自分の性格を曲げてしまいまして(笑)。明確でカタログ的なパターンに沿いつつ、ネタを仕込んで行く手法はもう完全にこれですね。

――涼しい顔で、いかにさも当然のように大風呂敷を広げる、そして広げたまま逃亡するかが共通していますね(笑)。

bbc風の人 特にニコ動はツッコミを視聴者が出来るから、こういう風呂敷広げてボケきったままの形にはあっていると思います。

――「ちょwwwおまwwww」がある世界ですからね。

bbc風の人 とはいえ、ある程度こういうロジックが固まったのは60'sの#03ぐらいからですね。自分の動画は、コメントが揃って始めて完成だと思っています。

――ご自身のマイリストのコメントでも、それは書き残されていましたね。#03の後半、『Help!』あたりからパターンを掴んできたと。

bbc風の人 #02は、同じネタを映画俳優でやろうと最初考えていたのをそのまま使ったのに、またフェイクを付け足した感じで、あまり納得がいってないです。嬉しくて勢いだけで作ってしまいました。なので#03あたりで、これはきちんとビートルズを解散させるまで作ろうと意識しまして。で、改変世界なんだから、ジョンレノンが殺されないようにしようと、そこへ辿り着こうと。それが裏テーマでした。

――今のこの世界の歴史についても、パラレルを設定していったわけですね。

bbc風の人 平行世界を強く訴えるつもりはなかったですが、ロックの悲しい事件で知られる「オルタモントの悲劇」とジョンの死は、物語内でうまくアイマスを混ぜて回避しようと。最初は、当時閣下キャラが強かった春香さんが殺人者を倒すという話でしたが、結局あずささんが間違って道案内して、殺される場所と違う所へ案内したという穏当で地味な形にしました。出来る限りさらっと流すことを意識したので、気づかない人もいるはずですが、こういう「気づいてくれよ」という小ネタをきちんとコメントがほぼ確実に拾ってくれるのはいつも本当に嬉しいですね。

――小ネタといえば、今回の絵画巡礼の旅ですと「メーヘレンじゃねえかww」あたりのコメントですね。

bbc風の人 そうですね。また、どこからか現れてくる絵画特定ニキの人には感謝です。

――写真でダゲレオタイプのことを指摘してくる人までいたのには驚きました。

bbc風の人 あそこはそこまで考えず、普通にライブの写真を加工して白枠付けただけでやっつけたので、指摘には嬉し悔しですね(笑)。他、自分の動画についてはアイマスに興味が無い人でロックや絵画好きがどれだけ見てくれているのかなあとは思います。自分としては、可能な限り50:50のつもりで作っているのですが。

――視聴者の分布は確かに気になりますね。

bbc風の人 リーチという意味では、ほぼ9割(の視聴)がアイマスからだと思っています。まあ、ニコマスには自分が知っている範囲だとロックにも絵画にも詳しい人たちが一杯いるので、「(ネタが)通じるのか」という不安はあまりないのです。ただ、特に60'sの後半からは、個々のネタの意味が解らない人にも、ある程度の話の流れは理解できるようにする、というのを念頭には置いていますが。

――ちなみにそれぞれのモチーフ、絵画等の作品、アーティストについてはどのようにして選定したり、ネタとしての着想を得たりしているのでしょうか。

bbc風の人 突き詰めると(中身は)ダジャレだったりするので、着想については一つ一つがバラバラです。60'sは資料を使わずにいけたのですが、絵画については近隣の図書館から美術書を借り倒し・読み倒しでした。とにかく、何かネタの要素がある絵の名前をひたすらリストアップしていきました。
 そもそも最初は、伊織主役で3分ぐらいの、ネタ要素も一つだけの地味なものを数本作ろうと思っていまして。絵画巡礼の旅 #01後半のミケランジェロはその原型のままですね。あの部分は、ネタ要素パイタッチの一つだけで。


――伊織というと『【アイドルマスター】水瀬伊織とシュルレアリズムの世界・予告編』のものですかね。

bbc風の人 あれは、それこそ60'sの#04リキテンシュタインとかやっていた時に考えまして、それが変化してシュールになったのです。

――ああ、なるほど。

bbc風の人 その序章として、古い絵の中に伊織を紛れ込まそうとしていたら、絵画巡礼の旅 #01後半に出てくる、シチリアの聖アガタの絵と出会いまして。乳首をヤットコでちぎられる絵ですね。そこからブワーっと構想が広がりまして大きくなったのですが、一旦そのままフェードアウトしました(笑)。その後数年が経って、今度はデレマスのキャラ紹介動画を観た時に、「これをそのまま絵画の美女の絵にしたらいいなあ」と思ったんですが、その構想と死んでいた前の構想を一つにしたら、あれが出来上がりました(笑)。

――ネタの化学反応からの、大復活ですね(笑)。「いつか使おう」と思っていたものが、意外な形で芽を出すことってあるんですよね。

bbc風の人 今回(絵画巡礼の旅 #02)もデレマスのアニメで界隈が盛り上がったというのがあって、#01の時もデレマスがちょうど盛り上がっていたので、そういう波に乗っかりたいミーハーな部分はあるかもしれません(笑)。(#01を作ろうとした時は)凛のマネの絵が最初に浮かんだんですよ。「ふーん、あんたが私のプロデューサー?」の台詞の所。

――そうして浮かんでくるものもあれば、一方で都合によりお蔵入りになってしまったネタもあると思うのですが、それにはどんなものがあるでしょうか。旬が切れたりして使えなかったもの等で、かなりの数がありそうですが……。

bbc風の人 絵画側はそれほどないですけど、ネット側は山ほどあります。ネットの旬は早すぎて、たとえば「悪循環」のネタとか、ハンドサインとか。イタリア没落の悪循環は確かガッチリ作ったのです、だいぶ前に(笑)。

――悪循環といえば「少しだけなら」→「もっと、もっとだ」のループのものですね。ハンドサインもありましたねえ(笑)。

bbc風の人 ちょうど天使が円の周りをグルグルとしている天井画があって、それに台詞を足したのですが、気づいたら時代遅れになっていました。#02でいうと「ルネサンスは終焉を迎え……」の所に去年ぐらいまで置かれていましたね。ネットのネタも、当初ははちま起稿のパロディで「ファティマ機構」ってサイトだったのですが、「メディチ家速報」に変えました(笑)。

――語感といい、内実への皮肉といい「ファティマ機構」も秀逸ですね(笑)。

bbc風の人 嘘まとめサイトや嘘ニコ生を作るのは、もう本当に楽しいです。


MP4月-BBCP-05
ここで、bbcさんより特別にご提供いただいた没画像を紹介する。
ホルバイン「古参Pたち」:元の絵には床に歪んだ頭蓋骨が描かれているが、
ここではヤヨに差し替えられている。動画では尺の都合で上半分だけが使われた。


MP4月-BBCP-06
ボッティチェリ「L4Uを持つ男」:ルネサンス期において、L4U等の円盤は
鋳造により作られており、これを作ることができる職人は手厚い保護を受けた。


MP4月-BBCP-07
たるき亭では、当初このようにフェルメールが飾られる予定であった。
動画では小川さんが登場する視点からのカットに差し替えられている。



――ダヴィンチミケランジェロのTwitterも違いすぎて大笑いしました。

bbc風の人 ミケランジェロは、ユリウス2世へのリプが割とよくハマったなあと思いますね。ダヴィンチは、パート全体的にかっちりネタが決まってよかったです。

――そういえば、60'sシリーズも絵画巡礼の旅シリーズも、作品の舞台は主に神奈川という名前のヨーロッパ諸国が中心ですが、登場する都市はどのように割り当てているのでしょうか。絵画巡礼の旅では、とりわけ地理的な位置や方角が相似するよう配慮していた気もしたのですが。

bbc風の人 地方ネタは、まさかここまで看板になってしまうとは思ってなくて(笑)。最初は本当に青物横丁の語感だけの一発ネタのつもりが……。絵画巡礼の旅で、地理を意識して割り当てていたのはその通りなのですが、今回は次の舞台である日本を、語感だけで大和市としてしまったので、どうしようかと(笑)。京急沿線は学生時代にずっと暮らしていたので土地勘があるのですが。あと絵画巡礼の旅は、ルーブルとオルセーを海老名SAにするというネタが結構早く浮かんだので、そこから(他の都市の場所を)逆算した感じはあります。

――同じ県でも、通い慣れていないとわからない地域って結構多いですよね。私も新潟に長く住んでいましたが、町がどう隣り合っているのかがあやふやな地域もあります(笑)。

bbc風の人 ですね。大和市は本当に行ったことがないのです。まあ、海老名も厚木もそこまで詳しくはなかったのですが(笑)。ちなみにシリーズのオチとなる場所はもうだいぶ前から決まっているので、何とかそこへ繋げたいですね。

――では、用意していた最後の質問に進みます。次回の絵画巡礼の旅 日本編以降で、「このような動画を作りたい」というものは何かありますか。

bbc風の人 構想したらとても完結しないとわかったので、日本だけで#2.5なのか#3なのかはわかりませんが、今のところは作ることにしています。ネタはポンポン出ているのですが、技術的にどれだけ画を作ることができるかが不安ですね。これは毎度の事なのですが。

――bbcさんのような作風では、とりわけそこが難しいですね。

bbc風の人 今は図書館から借りてきた日本画の本が、山になって目の前にあります。一応、仏教伝来から明治の画家たちがパリへと旅立つまでをざっとやる予定です。あ、海老名だった(笑)。

――そうですね、花の都 海老名ですね(笑)。

bbc風の人 アニデレがやっている間は、絵画の方を詰めて行く感じですね。何とか今年か年度内に、とは思っています。って、前 も そ う 思 っ て ま し た が!

――それはそれでどんなものになるのか、読めないところがこちらとしては楽しみでもあるのですが、どうぞご無理はなさらないよう、ご自愛ください。

bbc風の人 そういえば、どうしても今回の作品で言っておきたいことが。

――はい。

bbc風の人 もう最終のエンコード直前で変えたのですが、フランス革命の所で台詞を変えた部分がありまして。今は「ギロチンにはかけられなかったが りょうちんに説教された」ですが、元は「ギロチンにはかけられなかったが りょうちんにかけられた」だったという事だけ、誰かに言いたかったのです(笑)。さすがに下ネタがひどすぎると思って土壇場で変えました(笑)。

――(笑)。

bbc風の人 それを知ってから見ると、画面の構図が変な事がわかると思います。りょうちんの目線を隠した事とか(笑)。まあそれは、このインタビューを読んだ人だけの秘密ということで(笑)。

――記事では公開になってしまいますが、本当によろしいのですか……?(笑)。

bbc風の人 大丈夫です。元はそれで行くつもりだったので、自分を解き放つ感じで(笑)。

――わかりました(笑)。本日は、3時間もの長きにわたりお答えいただきまして、本当にありがとうございました。

bbc風の人 いえ、こちらこそとても有意義でした。自分の考えの整理もついた感じがしますし。それではー。

(了)


bbc風の人
2008年7月に『【アイドルマスター】BBCドキュメント風 60's IDOLM@STERの軌跡 #01』でデビュー。英国BBCのドキュメンタリー番組という形をとって、アイマスやニコマスの歴史を60'sの洋楽シーンと重ねながら語っていく構成とネタの密度で数多くの視聴者を釘付けにした。同シリーズ完結以降は、単独の作品をいくつかリリースした後、2012年6月に『【アイドルマスター】BBCドキュメント風アイマス絵画巡礼の旅 #01』を投稿。芸術史と数々の名画にアイマスを見事に織り込んでいく知識と技巧に、再び大きな注目が集まった。なおこのシリーズは全4部構成で予定されており、2015年2月には第2回が公開されている。


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